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OBインタビュー
経営塾をより知っていただくために、経営塾を卒業され、そこで学んでいただいたことをベースに活躍されている方々にインタビュー形式でご紹介したいと思います。
第2回 近藤建設株式会社 代表取締役社長 宇佐見佳之さん『経営塾』を通して学んだISKイズム 近藤イズムにISKイズムを注入して経営実践を!!
経営塾OBインタビューの第2回目は、埼玉県で地元に密着して住宅・マンション・ビルの建設を行う近藤建設株式会社の宇佐見佳之さんです。宇佐見さんは、2006年1月に近藤建設の3代目社長として就任され、経営に取り組んでおられます。また、2005年の68期に同じく経営塾に参加された同社広報担当の大塚佳代子さんにも話を伺っています。
−まずは御社の御紹介をお願いします。
写真1近藤建設は、1961年に創業した近藤不動産(株)を中核とする近藤グループの企業で、主に住宅・マンション・ビルの建設を行っています。
当社以外に不動産売買(仲介)、リフォーム、建設業IT活用の企業があり、グループで一体として動いています。

会社のコンセプトは、「親戚づきあいの近藤建設」。真心あるおつきあいしながらお客様に満足していただくことです。
また、お客様の生活のあらゆるシーンでお役立ちができるような会社になりたいと考え、快適生活応援企業を目指しています。

そのため、「家を建てる」、「リフォームする」という だけではなく、当社のお客様に対してはアフターサービスを充実させ、イベント活動(木工教室、旅行、お菓子作り)を積極的に行うなど、身近に感じていただくための取組みを行っています。
−経営塾に参加されたきっかけは何ですか?
当社の近藤会長が経営塾の飯塚塾頭の考えに共感し、15年ほど前から会社の社員教育としてISKさんの研修を取り入れ始めています。
経営塾にも10数年前から社員を派遣しており、私も参加することになったのがきっかけです。
私は、経営塾の38期生として1994年に受講しました。現在も、毎回1〜2名が参加しています。
−経営塾ではどんなことを学びましたか?
受講したのは10年ほど前ですが、インパクトが大きかったので覚えていますよ。
禅の教えである『正法眼蔵現成公案』(道元著)を全員で唱和し、現成公案から物事の考え方の基本を学ぶという内容でした。

塾のスタイルは、学んだテーマに対して、参加者が感じたことや変えていきたい行動などを全員の前で発表し、それに対して飯塚塾頭がコメントをするというものでした。
当時は建築現場の課長をしており、自分の仕事に関する取り組み方・考え方に関して指導してもらいました。

経営塾でビジネスの基本を徹底的に学びました。経営塾のキーワードでもある「原理原則」、「あるべき姿」、「3S」を学び、今では社内のキーワードになっています。「やるべきことはなんだろう」、「あるべき姿はどうだろう」というのは、経営塾の卒業後も自分の考え方の軸となっています。
−経営塾で印象的だったことはありますか?
写真2とても印象的だったのは、「時代の最先端のモノを使わないと戦えないぞ!!」、「時代の最先端のモノを使って、考え方は必ず基本的な考え方だ!!」という飯塚塾頭の言葉ですね。

12年ほど前のことでしたから、インターネットがビジネス界で盛り上がるかなり以前の話です。当時は、電子手帳や携帯電話が旬な時代で、塾頭はそれらを駆使して仕事をしていたのを覚えています。その時代の最先端を取り入れる大切さを感じました。

現在は、ネットを活用する企画を考えることはもちろん、新しいと感じたモノは、体感する事を心がけ、ビジネスに活かしています。
−周りの受講生とのエピソードについて教えてください。
今は受講層が若くなってきていますが、私が参加した38期は企業の2代目や企業 幹部が多かったですね。30代の同年代の仲間たちとの時間はとても刺激的でした。「みんな頑張っているのだから、自分も頑張らなければ!!」といつも感じていました。

また、同年代でも様々な業種の人が参加しているので、考え方や物事の視点も違うし面白かった。それまでは建設業の中で仕事をしていましたので、異業種の仲間から話を聞いて、「そういう考えもあるんだなぁ」と感じることが楽しかった記憶があります。
仲間の発表に対する塾頭からのコメントも非常に興味深く聞かせていただきました。
−経営塾の飯塚塾頭について教えてください。
飯塚塾頭のイメージは、言っていることがぶれない人、人間味がある人、安心感がある人ですかね。でも、以前は今の印象より、もっと激しかったですよ(笑)。

塾頭の話は、自分の経験による裏付けがありますので非常に説得力があります。経験には敵わないと思いました。塾頭は自ら起業して成功させ、またこれまでに非常に多くの会社をみているので、「多くの修羅場をくぐってくると、人間はここまで自信が持てるのだなぁ」と思ったことがあります。

時折厳しいことを言われ、正直に言いますと「ここまで言われてしまうんだ!!」と感じたこともあります。当時は社会人として10年ほど経験し、それ までの経験による自分の考えもあったり、負けん気もありましたので。
しかし、飯塚塾頭には私たちに対する真剣な想いや、これまでの経験による裏付けがありますので、素直に受け入れる気持ちが生まれました。

当時のことを振り返ってみると、経営塾で飯塚塾頭に元気をもらって1ヶ月経つということの繰り返しだったような気がします。「ちょっと気が緩んじゃったなぁ」と思って、また参加して渇を入れてもらうという感じです。
−御社では、企業のコンセプトを非常に大切にされてるとのことですが。
はい、創業会長時代から「信用・信頼」、「親戚付き合い」というコンセプトがありました。それをより今の時代のニーズに合ったかたちに数年前から発展させ てきました。
現在の近藤グループのコンセプトを挙げますと、

・地域密着  
・親戚づきあい  
・快適生活応援  
・迅速行動

ですね。これらをコンセプトとして事業展開しているのが現在の近藤グループです。

例えば、「地域密着」、「親戚づきあい」ということで、イベントを5年ほど前 からやっています。イベントは、餅つき大会、大工教室、親子木工教室、バスツアーなど1年間で9回開催しています。お客様だけでなく、地域の方を対象にした イベントもあります。夏休みの親子木工教室には300組近くの方に来ていただいています。 
−現在も、創業者である近藤会長の考えを受け継がれているそうですが。
創業者の会長は「基本を大切にする」人で、普段から「整理整頓」、「マナー」を近藤グループ内で徹底していました。そういう考えが飯塚塾頭と合っていたの だと思います。近藤イズムともいえる創業者の魂に、ISKイズムを注入して事業展開しているのが現在の近藤グループです。
−ISKイズムとはどういうものですか?
当社では、ISKイズムの柱とも言える実践課題5項目を会社の基本にしています。 これが身につかないと近藤グループでは働けません。新入社員や中途採用社員に も研修ですぐに教えています。
実践課題5項目とは、
 
○早起きする  
○大きな声・笑顔
○To Do Listを毎日書く  
○報告・確認・再確認  
○3S(整理・整頓・清掃)を毎日実践する

実践課題5項目がないと、「お客様に良い提案ができない」、「良い経営がで きない」と考えています。社内ではTo Doリストを使うことが基本ですし、会長 のポケットの中にも入っているんですよ(笑)。また、3Sでは車(営業車、工事 車)を常にきれいに管理したり、工事現場の簡易トイレも常にピカピカにしています。To Doリスト、3Sで物事が全てシンプルになりました。
−実践課題5項目を社内に取り入れることは大変ではないですか?
3Sに関しても、取り組み始めてから10年ほど経過しています。それでもまだまだだとは思いますが、3Sが社内に浸透してきて、経営も良くなりました。

実践課題5項目を身につけるために、経営塾には毎回社員を1〜2名派遣していますし、社内での研修も行っています。
基礎の無いままで前進するよりも、長期的に考えると近道だと考えています。
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